お子さんをほめてあげていますか?
子どもは、たくさんほめられることで自分に自信をもつことができ、自己肯定感を育むことができます。

今回は、子どもに効果抜群のほめ方「伝達ほめ」を紹介します。伝達ほめを知っておくことで、お子さんとのいい関係づくりができるようになりますよ。
この記事を書いている人
これまで、100冊以上の教育書・育児書を読んできた、元小学校教員です。
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伝達ほめとは?
伝達ほめとは、「第3者からの情報でほめること」もしくは、「第3者を通じてほめること」をいいます。
「まるげりくんはいつも頑張っててすごいって、〇〇さんが言ってたよ」と人伝えで聞くと嬉しい気持ちになりますよね?
大人でもうれしくなる伝達ほめ。子どもはよりいっそううれしさを感じ、自信をもつことができるようになります。
伝達ほめには2種類あるので、それぞれの特徴とよさを見ていきましょう。
【伝達ほめ1】第3者からの情報でほめる
1つ目は「第3者からの情報でほめる」。
「先生が、いつも優しいねってほめてたよ。」というように、他の人にほめてもらったことをわが子に伝える方法です。
このほめ方には
- 私が気づいていないよさを子どもに伝えることができる
- 子どもと第三者の関係をよくすることができる
- 自分がいないところでほめられていることに、喜びを感じる
というよさがあります。
【伝達ほめ2】第3者を通じてほめる
2つ目は「第3者を通じてほめる」。
「この前◯◯してくれたんだ。あとで◯◯ってほめておいてくれる?」というように、第3者を通じてほめてもらう方法です。
例えば、
学校の先生がクラスの子をほめたいときに
「いつも授業中に発表頑張ってますよ。おうちでも褒めてあげてくださいね」
と、その子のお母さんに電話越しにお願いする
親戚の子どもをほめたいときに
「礼儀正しくあいさつができるようになってて驚いた!よろしく伝えておいてね。」
と、その子のお母さんを通じて伝えてもらう
思春期でうまくいっていない娘に
「この前食器片づけてくれたんだって?お父さん褒めてたよ。」
と、ママを通じてほめてもらう
というような感じでほめることができます。
第3者を通じてほめることは、子どもの自己肯定感を高める以外にも
- 次にその子と会った時に、いい関係を築きやすくなる
- 関係がギクシャクしているときでも、ほめることができ、関係改善につなげることができる
というよさもあります。
伝達ほめを増やす3つのアンテナ
次の3つの場面でアンテナを立てておくと、伝達ほめを増やすことができるようになります。
学校・園の先生と話をするとき
学校・保育園・幼稚園の先生と話をするときには、「伝達ほめをするポイントがないかな?」とアンテナを立てて話をしましょう。電話をするとき、おむかえのとき、参観懇談のときなど、チャンスは結構あります。
基本的に、先生方はお子さんのいいところを伝えようとしてくれます。お褒めの言葉をもらったら、あとでわが子に伝えてあげましょう。
「最近家でほめることがなくて…、何か学校で頑張ってることとかありますか?」と自分から聞いてみるのも1つの手ですね。わが子の頑張りを引き出していきましょう。
家庭内で連携する
ママ・パパ・おじいちゃん・おばあちゃんなどで協力して、伝達ほめができないかアンテナを立ててみましょう。
家庭内で毎日伝達ほめをする必要はないですが、子どもを厳しく叱りすぎて、関係の悪さを数日間引きずっているような状態のときには、第3者が伝達ほめをうまくつかって関係を改善したいですね。
実家・親戚の家に行くとき
実家や親戚の家に行くときにも、伝達ほめができないかアンテナを立てておきましょう。
孫や姪っ子甥っ子は可愛くてしょうがないので、たくさんほめてくれることでしょう。
帰り際などに「迷惑かけちゃってごめんね。」と言うと
「いやいや、お利口さんだったよ〜」
などとお褒めの言葉をいただけるので、帰りの車の中などでそれを伝えてあげましょう。
この他にも伝達ほめができるポイントはたくさんありますので、ぜひアンテナを立てて、わが子をほめてあげましょう。
これだけは注意したい!伝達悪口
第3者からほめられると、とてもうれしい気持ちになって自己肯定感を高めることができます。しかし、逆のことをしてしまうと、関係が一気にくずれたり、自己肯定感が低くなったりします。
それは「伝達悪口」です。
子どもが高学年ぐらいになると、この「伝達悪口」で一気に友達関係を崩すことも増えてきます。
第3者からの悪口を聞かせることは、百害あって一利なしです。伝達する内容は、「ポジティブな内容だけ」と心に決めておきましょう。
伝達ほめをつかっていこう
第3者を通してほめる「伝達ほめ」について紹介してきました。
伝達ほめを効果的にするためには
- 先生や家族、親戚などで協力してほめる機会を増やす
- 伝達する内容は「ポジティブなことだけ」と心に決める
ということを心がけておきましょう。
伝達ほめを使って、お子さんをほめる機会を増やし、自己肯定感を高めていきたいですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。