子どもがなかなか行動しなくて、こまった経験はありませんか?
うちでは日常茶飯事です。
例えば…
- 外から帰ってきたのになかなか手を洗わない
- 洋服を選びに行って戻ってこない
- 急いで準備しているのに鼻歌を歌っている
- 理由を聞いているのに、答えずにモジモジ
あげだしたらキリがないですが、ササッと行動してほしいときに動いてくれなくてこまる場面はたくさんありますよね。
でも、「子どもがグズグズして洋服を着ないから」といって、親が全部の服を着替えさせたりしてしまっては、子どもの能力が伸びなくなります。(自立の阻害です)
かといって、怒ってさせるのも…(自立の阻害です)
そんなときに、おすすめなのが「ドミノ作戦」です。
ドミノ作戦。子どもに行動させたいときは、最初の一歩をサポートしよう。娘は理由を言うのが苦手。そこで「どうして嫌だったの?"だって?"」と聞くと、「だって、ピンクのお洋服汚れちゃうから…」と続きを言ってくれます。最初のコマを倒すお手伝いをすると、残りのコマは自然と全部倒れてくれます。
— まるげり@親子の自立ブロガー (@marugeriswitch) July 25, 2021
今回は、「ドミノ作戦」のやり方と具体的な活用例を紹介していきます。
もちろん100%うまくいく方法ではありません。(というか子育てに100%うまくいく方法なんてないですよね)
「成功確率が5%ぐらいあがる」程度でとらえてえおくのがおすすめです。(低い…)
そうしておくと、効果が出たときに嬉しくなるので…笑
参考
この記事の筆者は、「100冊以上の育児書・教育書を読んできた経験」と「10年間小学校教員をしてきた経験」と「2児の父をしている経験」から、子育てについての情報を発信しています。
ドミノ作戦とは
ドミノ作戦とは、最初の1歩目だけをサポートする方法です。
みなさんもこのような経験はありませんか?
勉強をしなければならないとき。
勉強ってはじめるまでは、「めんどくさいなぁ」とか「マンガよみたいなぁ」とか「YouTube見たいなぁ」とか、気が進まないのですが、はじめてしまえば、集中して取り組めたってこと、ありますよね?
月曜の朝も、仕事場に着くまでは気持ちが重たくて嫌ですが、着いてしまえば、普段どおり仕事が終わってますよね?
人は、行動するまでに、エネルギーややる気が必要なのです。
逆を言えば、最初の1歩さえ踏み出してしまえば、あとは自然と最後まで進むことができるのです。
ドミノのように。
子どもも同じです。
子どもの行動の「最初だけ」サポートをしてあげることで、その後の行動がスラスラスラーっと流れていくことが多いのです。
ドミノ作戦の活用例(気持ち編)


気持ちを聞き出したい場面①「だって」
子どもは、何かいやなことがあったときに、なかなかしゃべってくれないことありますよね。
そんなときは、最初の一言目をこちらが言ってあげましょう。
たとえば、次のような感じです。
親「どうしていやだったの?だって?」
子「だって、お洋服がよごれちゃうのがいやだったんだもん…」
このように、子どもがしゃべりやすいように、最初の「だって」の部分をこちらが言ってあげます。
すると、子どもは「だって」から先をしゃべりやすくなるのです。
気持ちを聞き出したい場面②
「だって」以外に、使いやすいのが「あのね」です。
親「暗い顔してるけどどうしたの?何があったか教えてくれる?あのね。」
子「あのね、今日保育園で、おともだちとケンカしたの…」
このように、気持ちがいうのが苦手な子は、「だって」や「あのね」といった一言目を言ってあげるようにしてあげましょう。そうすると、子どももその言葉につなげて、自分の気持ちや今日の出来事を言いやすくなります。
ドミノ作戦の活用例(行動編)
次は、「行動を引き出すとき」の例を見ていきましょう。
洋服を着る場面
子どもに着替えさせたい場面で考えてみましょう。
わが家では、娘が、洋服の着替えに取りかかろうとしない傾向にあります。
そんなとき、私は「今日何着る〜?」と言いながらタンス(クローゼット?)を開けます。
そうすると、娘はあーだこーだ言いながら洋服を選び始めます。
これは何をしたかというと、着替えの最初の行動だけしてあげたのです。
タンスが開かれることによって、いやでも洋服が見えるので、自動的に洋服を選んでしまうのです。
あとは自然と最後まで流れていきます。(流れないこともありますが…笑)
調子よく最後まで流れなかったときには、止まったところの次のコマだけ倒すように心がけると、次の行動へと続いていきやすくなります。
手を洗う場面
次は手を洗う場面で考えてみましょう。
これも、わが家では娘に多いのですが、手を洗うために洗面台へ行ったのに、鏡が気になって遊びだしてしまうんです。
早く手を洗ってほしいときには、私は「手洗う〜?」と言いながらじゃ口をひねって水を出します。
そうしたら、自然と「キレイキレイの泡」を手につけて、洗い始めます。そのままうがいまでいっちゃいます。
これも、手を洗うときの最初の行動だけサポートしてあげたのです。
掃除やかたづけをする場面
かたづけや掃除をする場面で考えてみましょう。
例えば「レゴブロックをかたづけてほしいな…」と思ったときに、なかなか動いてくれなかったとします。(うちは息子にありがち)
そんなときは、口で「かたづけなさい!」というのではなく、レゴブロックをしまう箱を息子の目の前にさし出します。
それで、行動してくれないときは、一緒にレゴブロックを1つか2つ箱に入れます。
すると、あとはどんどんかたづけてくれるようになります。
掃除をしてほしいときだったら、「掃除してくれる?」と言いながらクイックルワイパーを「ほいっ」と目の前に置きます。
どちらも、片づけや掃除の最初の行動「道具を取りに行く」のところだけサポートしてあげているのです。
そうすれば、子どもは、目の前の道具を手にとって行動しやすくなります。
まとめ:最初の1歩目だけサポートしよう
子どもの行動をうながしたいときには、最初の1歩目をサポートする「ドミノ作戦」が有効という話をしてきました。
もちろん、時間に余裕があって「待つ」ことができるときは、最初の1歩目もサポートせずに見守るのがベターだと思います。
でも、どうしても急いでもらわないといけないときや、こっちの気持ちに余裕がないときなどは、のんびり見守って待つことはできませんよね。
そんなときに、叱らずに子どもに行動してもらう方法として、「ドミノ作戦」を使ってみてください。
穏便に事が進む確率が5%ぐらい上がること間違いなしです♪笑
少しでも日々のイライラの軽減&子どもの自立に役に立ったら幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。