2歳ぐらいになると、お子さんの「なんで?なんで?」攻撃が始まりますよね。

「なんで?」攻撃の対処法は、大きく分けて2つあります。
- 具体的な声かけ方法を学ぶこと
- 見方や考え方を変えて、子どもの〈なんで?〉を楽しむ方法を知ること
この記事では、2つ目の対処法「見方や考え方を変えて、子どもの〈なんで?〉を楽しむ方法」について、紹介していきます。
今回紹介する2つのマインドセットを身につけて、子どもの「なんで?」を、少しでも楽しめるようにしていきましょう。
参考
この記事の筆者は、次の3つの経験から情報を発信しています。
- 100冊以上の育児書・教育書を読んできた経験
- 10年間小学校教員をしてきた経験
- 2児の父をしている経験
子どもの「なんで?」が楽しくなるマインドセット〈その1〉
「なぜなぜ期」に親がもっておきたいマインドセット。
1つ目は、「子どもは小さな科学者」と考えるということです。
子どもは、身の回りのいろいろなことに疑問をもちます。
それは、目の前に広がる世界のことを「知りたい」と感じているからです。
目に見える空。
耳から聞こえる鳥の鳴き声。
鼻でキャッチできるおいしそうな匂い。
大好きなお菓子の味。
さわりたくなるふわふわなぬいぐるみ。
常に五感を使って、世界とつながり、世界のことを知ろうとしています。
さらに
つみきを積み上げては崩し、積み上げては崩したり…
手当り次第、おもちゃを口にいれたり…
虫にずーっと夢中になったり…
大人からしたら「何をやっているのかな?」と思うようなことも、実は子どもが「世界」のことを理解しようとする営みなのです。
つまり、子どもはこの世界のことをなんでも知りたい「小さな科学者」なのです。
この世界のことを知りたくて、解き明かしたくてたまらない。
だから「なんで?」という言葉で、その疑問を解明したくなるのです。
そう考えると、ちょっとかわいく感じませんか?
「小さな科学者なんだ」と思っておくと、子どもの「なんで?」が、少し愛おしくなってきますよ。
子どもの「なんで?」が楽しくなるマインドセット〈その2〉
「なぜなぜ期」に親がもっておきたいマインドセット。
2つ目は、「なんで?」は親子の科学を紡ぐ時間と思うことです。
子どもが「なんで?」というのには、2つの理由があると考えています。
- 単純に知りたい
- そのことについて考えたい
私たち大人は、「なんで?」と聞かれたら、その答えを言わなきゃならないと感じてしまいます。
それは、子どもが「単純に知りたい」とだけ考えているからです。
でも実は、「なんで?」にはもう一つの役割(思い)があるのです。
それは、「パパやママと一緒に考えたい」という思いです。
ちゃんとした答えはわからなくてもいいから、パパやママと一緒に考える時間を共有したいのです。
先日、息子(6)とこのような会話をしました。
息子「パパ。太陽はどうやって動いているの?」
「どうやって動いていると思う?」
息子「車はガソリンで動いているけど、太陽はガソリンじゃないと思うんだよなぁ」
「鳥みたいに飛んでるのかな?」
息子「えー、バタバタ音がしないからちがうと思う!水に浮かんでるみたいなのかな?」
「浮かんでるのかもね!」
…
単純に真実を知りたいのであれば、「地動説」の話をすればいいのです。
しかし、「そのことについて一緒に考えたい」という思いを拾ってあげられたら、「親子の科学」を紡ぐ楽しい時間を過ごすことができます。
本当の科学のことはそっちのけで、「親子の科学」を紡ぐ時間。
これほど楽しい時間はないです。
いつも正しい答えを与えてあげるのもいいですが、たまには「親子の対話」を目的にしてもいいのではないでしょうか。
そう考えると、子どもの「なんで攻撃」が、楽しいひとときに変わっていきます。
今しかない、子どもの「なんで?」を楽しもう
2歳ごろからはじまる「なぜなぜ期」。
1日100回ぐらい「なんで?」と聞かれる日もあって、親としてはうんざりすることも多いですよね。
でも、「子どもは小さな科学者」「親子の科学を紡ぐ時間」という2つのマインドセットを持っておくと、つらいだけだった「なんで?」を少し楽しめる瞬間がやってきます。
4〜5歳ぐらいになると、「なんで?」の質も高まり、ますます「親子の科学を紡ぐ時間」が楽しくなってきます。
2つのマインドセットを身につけて、お子さんとの「なんで?」のやりとりを楽しんでみてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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