- おこづかいっていつからはじめるの?いくらぐらい?
- お手伝いをしたらお金をあげるってどうなの?
- お金の教育は早くからしたほうがいいって聞くけど…。
- どんなおこづかいのあげ方をしたらいいのかな?
おこづかいって、いろいろと悩みますよね。
私も気になったので、おこづかいの本を読んでみました。
今回は、たけやきみこさんの「おかねのしつけ」の内容をもとに、わが家で実践していることについて紹介していきます。
この記事を読み終えると、おこづかいの始め方がわかるようになります。
おこづかいは「おだちん制」→「定額制」がおすすめ
おこづかいにはいろんな形がありますよね。
お手伝いをしたら、その報酬としてお金をもらえる「おだちん制」
毎月決まった金額が貰える「定額制」
必要なときに必要なだけお金をわたす「キャッシュ制」

おこづかいは「おだちん制」からはじめるのがおすすめです。
具体的に言ったら
「お風呂掃除をしたら10円」
「洗濯物をたたんだら10円」
などのように、家事をしたら10円を報酬としてあげるような感じです。
まずはおだちん制からはじめよう
おだちん制の基本ルールは次の5つです。
- おだちん制は低学年から
- 基本1仕事10円
- 報酬はすぐにわたす
- 仕事が中途半端なときには報酬なし
- お仕事は自分で申請する
おこづかいは、1年生ぐらいからがオススメです。
1年生ぐらいになると、友達のもっているものをみて「その文房具私もほしいな」というように興味の幅が広がり、「お金」への関心が生まれるからです。
報酬は1仕事10円で、お仕事をしてもらったらすぐにあげるようにしましょう。
すぐにあげることで、「お仕事をしたら報酬がもらえるんだ」という実感がわき、「お金=働くことによる対価」という社会勉強をすることができます。
もちろん、「仕事」としてするので、中途半端な出来ばえのときには、報酬は渡せません。
大人の世界でも同じですよね?
適当な仕事をしてしまっては、お金をもらうことができません。
仕事をするからにはしっかり責任をもってもらいます。
そして、お仕事は自分で申請してもらいます。
気まぐれで洗濯物をたたんで10円。気まぐれでお風呂掃除をしたから10円。という感じではダメです。
「ゴミ出しを僕の仕事にしたい!」と思ったのなら、「今日から僕がゴミ出しをしてもいいかな?」と事前に申請をしてもらいます。
そして、「じゃあ、ゴミ出しのお仕事1回につき10円でお願いするね。」というようなやり取りをして、交渉成立させてあげましょう。
きちんと「申請」の手順を踏むことで、自分の仕事であるという意識をもってもらいましょう。
「おだちん制」→「定額制」へ

おこづかいの定額制には、大きなメリットがあります。
それは、「決まった金額の中でのお金のやりくりを学ぶことができる」ということです。
例えば、1ヶ月500円もらうことができたとしたら、その500円の中で買えるもの、我慢するものを考えなければなりません。
また、目標のものをゲットするために、500円をうまくやりくりして貯金を始める必要も出てきます。
このように、「定額」だからこそ身につく力があるのです。

定額制へ切り替えるのは、「こちらが何も言わなくても、自分の仕事を確実にこなせるようになった」タイミングです。
定額制へ切り替えるときには、次の2つのことをしっかりと伝えましょう。
- 家族の一員としてお手伝いをするかわりにおこづかいがもらえるということ
- お金のしつけをするために「定額制」をはじめること

なるほど。おこづかいは「おだちん制」→「定額制」にしたらいいんだね。
具体的に、どのようにはじめたらいいのか知りたいな。

わが家ではじめた「おだちん制」を例に、はじめかたをみていこう!
【実例】おこづかいのはじめ方
わが家では息子が年長になったときに、おこづかい制をはじめました。
はじめ方とどんな様子かを紹介していきます。
はじめるときに話したこと
まず、おだちん制でのおこづかいをはじめるときに、次の3つことを話しました。
- 家事(お手伝い)は家族みんなでやらないといけないものであること
- お金をもらうために家事をするのではない、ということ(パパやママも家事をやってもお金もらってないでしょ?)
- おこづかいは、お金のことを知るために始めるということ
具体的には、次のような感じで話しました。











年長の息子にどれだけ伝わったかはわかりません。
が、はじめにこういったことを話しておくことで、「はじめに話したこと覚えてる」と言って立ち返ることができるようになります。
「おこづかいもらえないならお手伝いしなーい」みたいなことを言うようなことがあるのなら、最初に話したことを、もう一度話をしてあげましょう。
息子のおてつだい状況
お手伝いをはじめて5ヶ月がたちました。
今は、「洗濯物を分ける」お手伝いをして、10円をゲットしています。

順風満帆にうまくいっているわけではありません。
これまで「お風呂掃除」「玄関掃除」「食器の片づけ」などをお仕事にしようと挑戦してきましたが、どれも続かず…。
ようやく「洗濯物を分ける」お仕事が、毎日継続できるようになりました。
わが家での「洗濯物のお手伝いの仕方」と「継続するための工夫」については、こちらの記事で書いています。
「お風呂掃除」と「玄関掃除」と「食器の片づけ」が続かなかった理由としては、次の4つがあげられます。
- お手伝いをする時間が確保しにくいもの
- 難易度が高めのもの
- 他の人がやってしまっていた
- 継続させるための工夫をしていなかった
無理なくできるお手伝いを見つけるまで、いろいろと試してやってみるのがいいと思います。
仮に、今はできなくても、1年後にはできることもさらに増えるので、長い目で見ていくことが大切ですね。
おこづかいのメリット
おこづかいをあげる中で、気がついた大きなメリットを2つ紹介します。
自分でできそうな家事を探すようになった
おだちん制をはじめる前は、「お手伝いしてくれる?」と声をかけてお手伝いをしてもらっていました。
これが、おだちん制をはじめたら、自分からいろんなお手伝いをしてくれるようになったのです。(しかも、おこづかいがもらえないものも含む)
「家事(お手伝い)は家族みんなでするもの」ということをしっかり伝えて、おこづかいをはじめると、こんないい効果があるんだと実感しています。
お金と算数の勉強になる
おこづかいをあげはじめると、自分でお金を保管するようになるので、自然と「お金と算数の勉強」をすることができます。
具体的には、こんな会話が生まれます。
パパ!10円玉が10枚で何円になるの?
これは、小学校低学年でつまづきやすい「位」の勉強に役に立ちます。
1が10個で「10」。
10が10個で「100」。
100が10個で「1000」。
この「位」の感覚を身につけられるのは大きなメリットです。
ちなみに、わが家ではこんなコインケースを使って、お金を管理させています。
【おだちん制はじめました⑥】
ただの貯金箱にお金をためるのではなくて、こんなのがあったら「位」の感覚がよりつかみやすくなります✨ pic.twitter.com/phW90mlz8k— まるげり@親子の自立ブロガー (@marugeriswitch) May 1, 2021
貯金箱に入れていくよりも、このコインケースに入れていったほうが、より「位」を意識することができるようになるのでおすすめです。
あと3枚で100円玉と交換♪
まだ、小学校入学前ですが、自然と足し算引き算を使うようになります。
算数のお勉強としての計算が苦手な子でも、目の前のお金を数える中で行う計算は楽しんでする子も多いです。
お金を通して、算数の力が身につくのは嬉しいですね。
この人形1000円!?僕買えないよ!
お店にいったときに、値段を気にして見てくれるようになりました。
今自分がもっているお金と、お店で見つける金額を比べて、どっちが大きいのかを考える練習をすることができます。
また、この経験を積み重ねることで、ものを買うことの大変さにも気づくことができると思っています。
このように、おこづかいをはじめることで、自然と算数・お金の勉強をすることができるようになります。
毎日感謝を伝えるようになった
おこづかい制をはじめることで、毎日おたがいに感謝を伝えることが増えました。
お手伝いをしてくれることに「ありがとう」
おこづかいをくれることに「ありがとう」
ありがとうを伝え合う回数が1日1回。1ヶ月で30回も増えます。
これからもたくさん感謝を伝え合いながら、おこづかい制を続けていきたいです。
まとめ:10円のおだちん制からはじめよう
おこづかいについて紹介してきました。
おこづかいのやり方をまとめると、次の5つです。
- おこづかいは小学校低学年ごろからはじめるのがよい。(年長でも可でした)
- はじめは「おだちん制」がおすすめ
- 1仕事10円で、仕事後すぐに渡す
- 仕事が中途半端なときはあげない
- 仕事は申告制で見つけさせる
そして、おこづかいのメリットは次の3つでした。
- 自分からお手伝いをさがすことが増える
- お金と算数の勉強になる
- 感謝を伝え合う回数が増える
正しくお金の知識をつけるためにも、おこづかいを活用していきたいところですね。
「おだちん制」→「定額制」に移行した後の話が気になる方は、ぜひ、たけやきみこさんの本を読んで見てくださいね♪
コインケースをそろえてはじめたい方は、こちらをどうぞ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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