子どもに「こうしたらいいよ」「ああしなさいこうしなさい」とアドバイスしますよね?

でも実は、アドバイスのしすぎは、子どもの自立を阻害してしまうことがあります。

この記事では、「アドバイスをしすぎると子どもの自立を阻害してしまう理由」と「どんな声かけをしたらいいか」について紹介していきます。
この記事を書いている人
これまで、100冊以上の教育書・育児書を読んできた、元小学校教員です。
Twitterで毎日子育て・自立に関する情報を発信しています。
アドバイスのしすぎが子どもの自立を阻害してしまう理由
アドバイスのしすぎはなぜ「子どもの自立を阻害してしまう」のでしょうか。
その理由は、毎回的確なアドバイスをすることで、子どもは
- ママに聞けば解決法がわかる
- 自分で考えなくても親が助けてくれる
- 自分で考えるというクセが身につかない
と考えるようになるからです。「自分で考えなくても、解決策がわかってしまう」ことに慣れると、自分で考えることをやめてしまいます。
時には、アドバイスを我慢することが大切なのです。

では、アドバイスではなく、どのような声かけをすればよいのでしょうか?
子どもに考えさせるための声かけ

結論から言うと、「子どもに考えさせるように促す」ことが大切です。
ここは、あまり難しく考えず、シンプルに
「どうしたらいいと思う?」
「どうしたらうまくいくかな?」
と問い返すことをおすすめします。
たとえば、わが子が宿忘れ物をよくする子だったとして、
「忘れ物しないように〇〇をしたらいいでしょ。」と親からアドバイス(答え)を言うのではなく、
「どうしたら忘れ物をなくせるかな?」と聞いて、自分で考えさせる機会を増やしてあげましょう。
いきなり自分で考えさせるのが、ハードル高いときには
「どうしたら忘れ物がなくせるかな?一緒に考えようか!」
というように声をかけて、一緒に考えてあげましょう。
また、このとき、「気合や根性で解決する方法を考える」のではなく、「仕組みで解決できる方法を考える」ようにするのをおすすめします。
「忘れ物しないように、連絡帳をしっかりみる」という方法ではなく、
「明日の準備が終わらないとおやつを食べられないようにする。①明日の準備をする →②冷蔵庫のホワイトボードにチェック →③おやつという流れの仕組みを作る」というような、うまくいきそうな仕組みを考えていきましょう。

考えた方法を試してみると、失敗することもあると思います。
失敗したら、また「どうしたらうまくいくかな?」と問いかけて、うまくいくまで改善させてあげましょう。
自分で考える→失敗→改善→失敗→改善…を繰り返すことで、「自分で考える子」に育てることができます。
たまにはアドバイスを控えてみよう
子どもが自立できるようにするために、「アドバイスを控えて、子どもに考えさせる問いかけをしよう」という話をしてきました。
ただし、全てのアドバイスを我慢して、全部問い返していたら子どもも親も疲れます。
なので、「たまにはアドバイスを控えて、考えさせてみるか!」ぐらいの気持ちで取り組むことをおすすめします。
仮に、2日に1回アドバイスを控えたとしたら、1ヶ月で15回も「自分で考えるトレーニング」ができることになります。
親も子どもも苦しくならない程度に、アドバイスを控えて、子どもの「自立」の手助けをしてあげたいところですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。