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教員は本当に安定した職業?|私が先生をやめた理由

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教員は安定した職業。

一般的によく言われる言葉です。

でも本当に「安定の職業」なのでしょうか?

この記事では、前半に「教員が安定と言われる理由」と「安定とは言えない部分」について考察し、記事の後半では「私が教員をやめてフリーランスになった理由」について紹介していきます。

この記事を読み終えると「教員が安定した職業なのかどうか」という問いについて、自分なりに考えを出すことができるようになります。

教員としての働き方に疑問を持ち始めた人は、最後まで読んでくださいね。

「教員は安定」と言われる理由

教員は安定と言われる理由を見ていきましょう

安定した給料

教員が安定していると言われる1番の理由が「収入」です。

小学校・中学校の教員の平均給料は649万円となっています。令和2年地方公務員給与実態調査結果等の概要より筆者が計算。ボーナスは4.45ヶ月分として考慮。

対して、会社員の平均給料は505万円となっています。令和2年賃金構造基本統計調査より筆者が計算。ボーナスは4.45ヶ月分として考慮。

平均値で見ると、教員の給料が安定して高いことがわかります。

また、恵まれているのは月々の給料の平均額だけではありません。

次のようなことも恵まれています▼

  • ボーナスが確実にもらえる
  • リストラされることもない
  • 業績(働き)が悪くても給料が減らされることがない
  • 年功序列なので、長く勤めれば務めるほど得をする

言い方が少し悪いかもしれませんが、一度教員になってしまえば、どんなに働かない人でも給料が高くなっていきます。

会社員の平均よりも給料が高く、さらにリストラなしでエスカレーター式に給料が高くなるというのは、教員の大きな魅力の一つです。

恵まれた福利厚生・待遇

教員は福利厚生・待遇にも恵まれています。

例えば、次のような点で恵まれています▼

  • 民間の保険よりも手厚い
  • 特定の宿泊施設や施設を割引価格で利用できる
  • 通勤手当は全額支給
  • 住宅手当も充実(私の自治体は月27000円でした)

また、年休や育休・産休の制度も整っています。(取れるかどうかは別として…。)

このように、教員は「福利厚生・待遇に恵まれている」ということができます。

社会的な信頼が高い

教員が安定と言われる理由として「社会的な信頼が高い」ということもあげられます。

教員をしているだけで

  • クレジットカード
  • 各種保険
  • 住宅ローン

などの審査を簡単に通過することができます。

ローンを組むという、人生で大事な局面において「社会的な信頼」があることは、教員の大きなメリットと言えます。

「教員は安定」は本当?

ここまでは、教員が安定と言われる理由について見てきました。

ここからは「教員は安定しているというのが本当か?」ということを疑ってみたいと思います。

金銭面・体調面・キャリア面・生活面の4つにわけて考えていきます。

金銭面

マルくん

金銭面って、さっきの話の通り「安定」してるって言っていいんじゃないの?

先ほど紹介したように、平均給与については「安定」と言って良いと思います。

…が、それ以外にも考えておきたいことがあるので、ここで紹介しますね。

減りゆく退職金

金銭面で考えておきたいことの1つ目は「退職金」です。

令和2年度に定年退職した先生の退職金の平均額は、2236万円です。※「令和2年地方公務員給与実態調査」より、全都道府県の教育公務員の定年退職者の平均を筆者が計算

会社員の平均額と比べて、2倍ほどの金額をもらうことができているので、今のところ恵まれているということができます。

マルくん

…今のところ?

実は年々もらえる退職金の額は減ってきているのです▼

定年退職時の退職金の変化

総務省の「地方公務員給与実態調査、給与・定員等の調査結果等」より、H21〜R2までの全都道府県の教育公務員の定年退職者の退職金平均を筆者が計算し作成

この10年ほどの間に、退職金が600万円も減っています

もしこのペースで退職金が減り続けるとしたら…。

今20代・30代の先生が退職するころには、さらに減っている可能性が高いです。

20代・30代の先生が退職するにも多くの退職金をもらえればよいのですが…。

安定しているが、それ以上に増やすことはできない

金銭面でもう1つ考えておきたいことがあります。

それは「給与を今以上に増やすことができない」ということです。

R3年現在、公立の教員は以下のような状況です▼

  • 残業代は支給されない(教職調整額の4%のみ)
  • 原則副業禁止

今以上に給与を得たいと思って仕事を頑張ったところで、給与を増やすことはできません。

増やすためには、投資・FX・不動産・書籍出版などをはじめることぐらいしかありません。

しかし、投資やFXなどをはじめようと思っても、なかなか手を出せない先生がほとんどじゃないでしょうか?

教員は、会社員の平均と比べると多くの給与をもらうことはできます。

しかし、給与額の天井を引き上げることができません

逆に、会社員としての仮に給与が少なくても、副業で月30万稼いている人なども存在します。

仕事で成果を出したり、残業代が上乗せされたりすることで給与が増える可能性もあります。

このように副業ができないことや、自分の努力によって給料があがらないことを考えたときに、「会社員の平均よりも給料が高い=安定」と言ってもよいのか、ということを疑っておく必要あると思います。

体調面

毎年5000人の先生が心の病にかかっています。(文部科学省:2019年度(令和元年度)公立学校教職員の人事行政状況調査より)

この5000という数字は氷山の一角です。

心の病だけで5000人。

「心の病予備軍の先生」や「持病発症した先生」も含めたらもっと多くの先生が体調不調を訴えているはずです。

なぜこのように「体調不良」を訴える先生が多いのでしょうか。

「労働時間」と「求められるサービスの高さ」の2つの視点から見ていきましょう。

過酷な労働時間

まずは、みなさんも体験済みであろう「過酷な労働時間」についてです。

勤務時間内に終わらない労働時間については説明不要だと思います…。

そもそも「勤務開始時間と同時に朝の会が始まり、4時ごろまで子どもが学校にいる」という状況がどうかしてると思っています。

子どもを下校させた段階で、勤務時間は残り30分程度。

その30分で

  • 職員会議
  • 学年会
  • 行事の打ち合わせ
  • 保護者への連絡
  • 学級のお仕事(採点・成績・会計等)
  • 授業準備…etc

ここに書ききれないほどの仕事を、どうやって30分でこなせばいいのでしょうか。。。

私が勤務していたときは、1日平均は13時間ぐらい働いていたと思います。

中には、月の労働時間が200時間を超える先生も普通に存在する世界。

異常としか言いようがないですよね。

そして、すでにパンパンな状態の現場に「外国語学習・プログラミング学習・キャリアパスポート・ギガスクール構想・授業時数増…」。

この労働時間で、体調を崩すなという方が無理ですよね。

求められるサービスの高さ

もう一つの過酷な労働環境は「保護者・地域・社会から求められるサービスの高さ」です。

保護者・地域・社会からの要求の高さに、私たち教員は疲弊してしまっています。

例えば▼

ポイント

  • モンスターペアレンツとのやりとり
  • 「地域で起きた問題は全て学校へ」という風潮
  • 「食育・性の多様性・SNS・ゲームとの付き合い方…etc、ぜーんぶ学校でよろしくね!」という社会の流れ

このような労働環境で仕事を続けていけば、心の病にかかる先生が増えるのは当然です。

本来なら、家庭・地域と協力して育てていかなければならない子ども。

その役割と責任が、学校に重くのしかかってきています。

体が資本の働き方

体調面の安定を考える上で欠かせないのが「教員は体が資本の働き方」であるということです。

教員として教壇に立つためには、かなりの体力が必要です。

デスクワークならまだしも

相手は溢れんばかりのエネルギーをもっている子どもです。

持病や精神状態が悪化してしまって「働く元気がない」状態になってしまっては、仕事を続けていくことはかなり難しいです。

どれだけ「収入が安定」と言わる仕事でも、働けない体になってしまったら収入は0になってしまいます。

「今は元気だから大丈夫」と思っていても、いつ自分が病にかかるかわかりません。

これらの理由から、「体調面についてはかなり不安定な職業である」と考えています。

キャリア面

それに加え、教員のキャリアアップに「お先真っ暗感」が漂っているのもデメリットの1つです。

管理職にはなりたくない … 「教育委員会から大量に来る文書のやり取り」と「保護者のクレーム対応」に魅力を感じない。

附属・研究所に行きたくない … 指導主事、教育委員会はもっとブラック。

生涯担任 … 60歳まで元気な子どもたちと体当たりで働くことができるか不安。すでに腰痛いし。。。

どの道を選んでも「過酷な未来」しかないように思えてきます。

生活面

最後は生活面です。

ここでは主に、家庭に与える影響について見ていきます。

家庭に与える影響は大きく3つあります。

1つは「家庭に省みる時間が少ないこと」です。

日々の労働時間が12時間・13時間となってくると、家庭で過ごす時間が少なくなってきます。

家事や育児の時間も限られてくるので、家庭環境の乱れにつながってしまいます

2つ目は「わが子の行事と勤務校の行事が重なること」です。

教師をしていると

「わが子の運動会と勤務校の運動会の日にちが重なって、わが子の運動会にいけない…。」

なんて話はよくある話です。

これは運動会だけじゃありません。

入学式・卒業式など、一生に一度しかない行事が重なることも十分にあり得ます。

(私の同僚の先生は重なっていました)

一番見てあげたいはずに「わが子」の行事に出られない可能性がある…。

それほどつらいことはないですよね。

3つ目は、「わが子が風邪を引いたときに休みづらいこと」です。

教員は休みをとりづらい仕事だと思います。

特に担任を持っていると、「他の先生への負担」や「学習進度」などが頭によぎってしまい、休みが取りづらいと感じてしまいますよね。

わが家は妻も教員をしているので、在職中は「どっちが休む?」ということで話をしなければなりませんでした。

「教員は安定」とよく言われます。

でも本当に大切なのは、

「自分にとって教員という働き方は安定なのか?」

という問いについて、自分なりの答えを出すことだと思っています。

教員という仕事に疑問を感じている方は

ぜひ一度、「教員は安定?」という問いについて様々な面から考え、

自分なりの答えを出してみることをおすすめします。

私の考える「本当の安定」

これまでの話を踏まえた上で、わたしは次のような状態を「本当の安定」と考えました。

  • 個人で稼ぐ力を身につけること
  • 何歳になっても収入を得られるようにすること
  • 持病が重くなったり歩けなくなったりしても仕事ができる働き方にすること
  • 体力勝負→デスクワークで完結すること
  • 家族に一番時間をかけられること

自分の考えた「本当の安定」が達成できる道は

「教員をこのまま続けること」なのか

それとも「転職をすること」なのか

はたまた「フリーランスになること」なのか

じっくり考えた結果、私は退職する決意を固めました。

私がフリーランスになった理由

私は教員を続けるわけでもなく、転職するわけでもなく、「フリーランス(ブロガー)として独立する」という道を選びました。

その理由を「金銭面」「体調面」「生活面」の3つの視点で紹介します。

金銭面の理由は

  • 上手く行けば大きく収入を得ることができるから
  • ブログは不労所得にもなり得るため、老後の自動収入にできる可能性があるから

体調面の理由は

  • パソコン1つで働くことができる
  • 「睡眠時間を削ってしなければならない」ということがない
  • 関わる相手も選べてストレスフリー

生活面の理由は

  • 在宅ワークなので、いつ子どもが風邪を引いてもOK
  • 家族との時間をもっとも確保することができる働き方

これらの理由から、私はフリーランスになると決めました。

金銭面でのハードルがもっとも高く、険しい道になることはまちがいありません。

それでも自分の求める「本当の安定」を手に入れるために、日々努力を続けていきます。

まとめ:自分にとっての「本当の安定」について考えよう

今回は「教員は安定」という言葉を疑いながら、「本当の安定」について考えていきました。

この記事で書いたことは、あくまで私個人の考え方です。

私の考えをそのまま鵜呑みにしてほしいわけではありません。

共感できる部分は参考にしながら、あなたの思う「本当の安定」について、ぜひ考えてみてくださいね。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。

マルくん

じゃあまたね。バイバーイ!

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